梅毒は,梅毒トレポネーマと呼ばれる細菌に感染することによって引き起こされる病気です
診断には, 血液中の梅毒トレポネーマに対する抗体(病原体を攻撃するたんぱく質)の
有無を確認する検査が行われています
当院では「TP法」「RPR法」の組み合わせと臨床症状を見ながら総合的に診断しています
注意点は, 梅毒トレポネーマに対する抗体は感染してから3週間ほど経過しないと
血液中に産生されないことです.
梅毒は体内の抗体を調べる検査ですが, これを検出できるようになるまでの期間
(ウインドウピリオド)があります
梅毒に感染した場合, 感染機会からRPR値は約3週間〜4週間程度, TP抗体は約1〜2ヶ月程度
経過すると検出出来るようになります。
つまり, 感染機会から日が浅い段階で検査を受けた場合は, 実際に感染していても
陰性となる可能性があります.
感染が疑われる行為などがあった場合でも,すぐに診断ができず
適切な時期に検査を受けることが大切です
都筑はやし泌尿器科クリニック
林圭一郎